コアクマのfoie gras(99)
くりはらみゆ(32)
埼玉・巨乳系

退屈凌ぎに調教しました。6

16/7/3 13:16
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「だから歳下の可愛い彼女が…」「んなもんいやせんけど」そうなのだ。土方くんからいつも顔を合わせれば反射的に喧嘩している女の子がいるって聞いたことがあって、ちょっと脚色してこじつけた私の心ばかりの抵抗なのだ。
「仮にそれがいたとして……俺とアンタの今になんか関係あんの?」
「…ありません……。」大きくて真っ直ぐな目を向けられると、私は何も悪いことしていないはずなのに、何故か謝ってしまうのだ。これが隊長の凄さなのだ。
「はぁ…とにかくですね…帰らせてください。今日のこと誰にも話しませんから…こういう遊びは、キチンとしたお店で楽しんで下さいよ…」「………」
何時の間にかだいぶ心身は解きほぐれ、食も進み一息つきながら話していると、隊長の返事がなく、顔を合わせれば…
其処にはとんでもなく黒いオーラを纏った隊長がいた。思わず体が跳ね上がり、後退りするがどんどん距離が詰められて…私はあっという間に壁際に追い詰められている。
「ぁ、ぁのぅ……私、なにか…失礼なことを口走ってしまいましたでしょうか……」壁際に思い切り体を寄せてか細い声で聞いてみる。
「遊びじゃありやせん」「………すみません…。隊長が私の為に…し、して下さったことなんですよね…」
突然片手でグッと顔の向きを変えられ至近距離で見つめ合わされると時が止まったように隊長の顔から目が離せなかった。私たちは、何をしているんだろう。
なんの為に…今、こうして、何を、共有しているんだろう。遊びじゃないというこの行為の先には…何があるんだろう。何故か、私の目から涙が出てきた。どうして泣いているのか、わからない…
静かに唇が重なった感触で反射的に私は目を閉じた。
隊長の身体は見た目よりもずっとしっかりとした筋肉がついていて、可愛らしい顔立ちに似つかぬ男らしさを感じる。背中に両腕を回してぎゅっと抱き着いた。
本当は……いろんなもの、捨てて、いろんなこと、忘れて…ただのモノになってしまいたいのに
ただ求められて愛されるだけのモノになってしまいたいのに………
私の中はいつだって空っぽ。どうでもいいゴミで溢れかえる心。其れを全て灰にするほどの情熱が欲しい…
なにか、ひとつ…
ひとつだけで、いいから。
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