マスクちゃんさんのブログ(23)
マスクちゃん(23)
埼玉・癒し系

白衣の天使👼🏻

22/7/8 13:38
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看護師のお仕事中でどうしても慣れないものは、亡くなった方の処置です。これだけは決して慣れない、慣れてはいけないものだと思っています。

冷たくなった身体、私たちがしっかり支えてないと無様に脱力する腕と足、決して開くことのない目。

少しでも気を緩めると、パタンっと音を立てて腕や足が無造作にベッドへ落ちていく姿を見ると、亡くなってしまったんだなと実感します。

人が亡くなるのは怖いと思う方もいるかもしれません。悲しい、寂しい、当たり前の感情です。
私は感情を押し殺して、最後の看護をします。

暖かいタオルで身体を綺麗にして、数日洗えなかった髪の毛をベッドの上で洗い、爪を切り、お化粧をして髪の毛を整える。綺麗なお着物や、普段家で着ていたお気に入りの洋服に着替えさせる。
人は死んでも最後まで耳は聞こえてるといいます。
「今までお疲れ様でした。つらい治療、苦しかったね。家に帰してあげられなくてごめんね。これからは家族みんなで過ごせるね。」と声をかけながらケアをします。

ご家族の方の心が少しでも安らかになるように。
まるで眠ってるみたいだね、そういえばあの時のあんなことがあったよね、と亡きご家族の笑い話もしながら、最後の家族の時間を幸せなものにできるように。

もちろん葬儀屋さんの力も借りる時もありますが、亡くなって一番最初に患者様の身なりを整えるのは看護師の仕事です。
誇りを持ちつつ、相手への敬意を忘れず、博愛の心をもちご家族の元へ送り出します。

みなさんは大切な誰かが亡くなった時、どのようなことをして欲しいですか?
10分間家族だけの空間にして欲しい。
身体拭くのを一緒にやりたい。
お化粧をしたい。
お気に入りのお洋服を着せたい。
結婚指輪をはめてあげたい。

もちろん看護師から声をかけることは絶対ですが、ぜひ声をあげて欲しいと思っています。


みんなが幸せになれますように☀️
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