妄想。童貞と処女2。
帰り道、コンビニに寄り、飲みものとお菓子を買ってから家に着く。こっそりゴムも調達した。親は共働きで帰りは遅い。準備は整ってる…!
お邪魔します!
今日は親いないから気にしないでくつろいでって。
たぶん、純粋なデートだと思い込んでるであろう彼女は、部屋に上がるなりコートやマフラーを脱いでいく。
結構きれいにしてるんですね!
そうかな。
お兄ちゃんの部屋なんてスッゴク汚いから男の人はそういうものだと思ってましたー。
呑気な会話をしてくる。俺はそれどころじゃない…
ちょこんと正座をして隣に座る彼女の小さな白い膝に目が離せない。
さ、さわりたい…
邪な欲望がふつふつと沸き上がり、会話なんて耳に入らず、手が自然と膝に誘われる…
あ、これって…
ふいに彼女が前屈みになり、手を伸ばす。宙に浮いた俺の手は、ふくよかな感触に包まれていた。
んっ…???
彼女が固まる。俺も固まる。
でも反するように手はもにゅもにゅと動いてしまう…。
へっ…あっ…!
みるみる赤くなる彼女と俺。
お互い素早く離れると、必死に弁明する。
ご、ごめん!ほんとは胸じゃなくて膝をさわろうと…!いいいや、膝って言うか…!ご、ごめんなさい!
何故か敬語で謝る俺。
腕で胸を隠しながら真っ赤になって涙目になる彼女。
あーっ嫌われた、詰んだ俺…!
俺は俺で真っ青になりながらも、先ほどの柔らかい、思いのほか、豊満だった胸の感触が反すうされギンギンだった。
気まずい空気のなか、彼女が意を決したように見つめてくる。
せ、センパイ…っ
わたし、は、はじめてなので…わからないことばかりなんですけど…
えっ…
この流れはもしかして…と、がばっと彼女の方を見ると、真っ赤になった彼女がまっすぐに俺を見つめる。
つづく。