私の友人N子。
彼女はいわゆる普通の仕事をした事がない。
彼女の専門は愛人業。
私は時々彼女と、今起こっている事を飲みながらお互いに話す。
彼女は女の私から見ても、そこそこ美人。
そして、頭がいい。
あらゆる範囲の膨大な知識量を持ち、頭の回転が早く、口がうまく言葉もうまく操る。
彼女は今まで私の知る限り、7人の既婚者の愛人を相手に訴訟をおこし、
お得意様の弁護士をつけて7人から4桁の慰謝料をゲットしている。そのお金で生活し、美貌を維持している。彼女の部屋にはあらゆる場所に隠しカメラが設置され、相手の既婚者の発言を全て録音している。それを基に寝返り、訴訟に持って行く凄腕のプロ。
彼女から見ると私はどうやらまだまだ未熟者らしい。
誘導する会話のスキルが足りないと言われた。
私がしている事はお子様らしい。
そして、情に絆された私を酷く叱った。
私には彼女みたく、部屋をカメラだらけにする事ができなかった。
愛した男に逃げ道を作った私は、島流しにご飯を与える位、誰が見てもバカなのだ。
あんたの悪いとこだよトドメのさし方が甘い
ころすんなら最後まで刺してころせ
N子は強いよねー！って泣きながらN子に抱きついた。