そんなこんなで
身分証明書をゲットしたわたしは
次の日銀行へと向かった
無能なおっさんのことだから
電話で聞いてないことまで言ってきたら困るので
念のため学生証と保険証
次男と更にはわたしの印鑑まで用意した
準備万端で敵陣に乗り込んだわたし…
銀行に到着して
窓口で自分とおっさんの名前を告げ
待つこと数分…
おっさんから呼ばれ
別の席へ案内された
「いや~、すいませんねぇ~」
おっさんの第一声だ
とここで謝罪めいた言葉が出てきたが
これは自分の不手際の謝罪ではなく
ただの挨拶のようなものだ
…
「…違う…( ・ω・)」
「これでよろしいでしょうか?」と
マイナンバーカードを差し出すと
「あ~、はいはいはい、これで大丈夫ですね~」
と何とも軽い言い方
「コピー取らせてもらいますねっ♪」
と
自分のミスがこれでなかったことになるのか
おっさんの表情は明るい…
( ・ω・)
コピーを取り終えたら
「はい、これで全て終了です!(・∀・)」
とおっさん
ちなみにわたしは職場の制服姿で
誰がどう見ても
「仕事を抜けてわざわざやってきた」ことが
明らかだ
モヤモヤが収まらないわたしは
「本当にこれで大丈夫なんですよね?
( ・ω・)」
と
ここで初めて嫌みめいた言葉を
口にしてやったのだが
無能なおっさんは
空気を読むこともできないのだろう
無表情なわたしを前に
「はい!大丈夫ですよ!」
とのこと
無言で席を立ち
「では失礼します」
と帰ればいいものの
いつもの癖で
「ありがとうございました…」と言ってしまった
駐車場で車に乗り込みエンジンをかけようとしたが
そこで
「なぜわたしがおっさんに礼を…?( ・ω・)」
次男よ…
「謝罪は?」どころではなかった
わたしの負けだよ…( ・ω・)
完