SEXが大好きなだけあって、やっぱりとってもお上手で、女の私よりも女性の体を熟知していらっしゃるという感じ。これが大人のSEXなのか…。確かにクセになるかも。
最初の持って行き方は多少強引ではあったけれど、途中はよくこちらを気遣ってくれて、「大丈夫？」とか「少し休憩する？」なんて感じで、やっぱり紳士だった。
行くところまで行ってしまえば、もう緊張する理由は無い。一旦緊張感が消えると、なんだかすごく居心地が良いことに気づく。
いろんな話をしたり、SEXしたり、何をするわけでもなくくっついて見つめあったり。一気に距離が縮んだ感じがしていた。
「ナナと飲みに行きたいな。どうしよう。今夜泊まっちゃおうか。」と、近くの飲み屋を検索し始める。私も帰りたくない。
けれどもホテルの近くに居酒屋は見つからず。車で来ていた事もあり断念。名残惜しくも帰ることに。そんなこんなであっという間に6時間が過ぎてしまった。
こんなに幸せな時間はいつぶりか思い出せないくらいに幸せな時間だった。
今度は泊まりでどこかへ出かけようねって約束したのに。
私に婚外恋愛という言葉を教え、私の心も身体も鷲掴みにした彼だったが、ほんの数ヶ月で私の前から姿を消すと、いつの間にか私の心からも消えてしまった。
それでも時々思い出したように連絡をしてきては「ナナに触れたい。」「前みたいにたくさん愛し合いたい。」更には、「愛してる。」なんて言葉も飛び出した。でも今はまだ会う気はない。この先もしかしたら会うことになるかもしれない。そしたらきっとSEXもするのだろう。あの頃とは別人のようにエッチな人妻になった私を見たら、彼はどう思うのだろう。そう考えると、少しだけ好奇心をくすぐられる。もしかしたら私の最初の婚外恋愛にはまだ続きがあるのかもしれない。