OLとして働きだしたとき
職場には「謎のルール」があった
新人の女性職員は皆よりも早く出勤し
給湯室のポットのお湯を沸かし
皆の机を拭き
始業時間前に職員全員のお茶を出す
10時になったら
またお茶やコーヒーの時間
コーヒーであれば
「ブラック」「ミルクのみ」「砂糖のみ」
などの個人の好みを全て把握し出していた
そして15時にも同じ事をする
勤務終了直前に全員のカップを回収し
洗い物や給湯室の片付けをする
当時は当たり前だと思って
誰も不満も言わずにやっていた
むしろ給湯室で他の女性職員と
ワイワイ楽しくやっていた記憶がある
時は流れ今は令和の時代
というか令和になる前の平成時代だが
わたしはその職場を結婚出産のため退職し
10年ほど経ってまた再就職した
そうしたらその謎のルールが
「お茶汲みや給湯室の当番を男性職員もやる」
という
「さらに謎のルール」に変わっていた
…
そっか
今はこういう時代なんだ(・∀・)
と思ってみたが
一回りも年下の若い男性職員が
おぼつかない手つきで洗い物などをしていたり
業務が追い付かず
そんな雑用をしている場合でないような
場面を見ると「気の毒」に思ってしまって
「変わってあげるよ(・∀・)」と
代わりに片付けてあげたりしていた
きっとわたしのこの対応は
間違っているんだと思う
「男性だから」「女性だから」
といって業務に差をつけるのは
きっと良くないことなんだ
とは思うものの
女性は女性で
「重いものを持ったり高い場所での作業」
を免除されたり
お土産のお菓子の数が足りなかったら
「女性だけでどうぞ(・∀・)」とか
いろんな恩義を受けてきたんだ
「そういうのは男の仕事でしょ」
と当たり前に言っていたこともあったのに
洗い物なんかは女性がやった方が圧倒的に
手際が良い
お茶だって男性よりも女性が出した方が
スマートだと思う
「男性」と「女性」
それぞれ役割があってもいいのではないか
と思う自分は
やっぱり昭和の人間なんだ(・∀・)