20代の独身時代
札幌で一人暮らしをしていたわたし
田舎から札幌に出る
というのは当時の若者の憧れだった
昔は「飲みに出かける」ことが
リア充の証とでもいうくらい
「金曜日の夜」は毎週のように
ススキノに遊びに行っていた
ススキノ街を歩けば
だいたいナンパされた
女友達と二人でお店にいたら
同じく二人組の男性から
「一緒に飲みませんか?(・∀・)」
と誘われることも頻繁にあった
当時は南郷7丁目に住んでいた
地下鉄を逃すと
タクシーで帰らなければならず
2000円~3000円くらいの出費だったので
貧乏だったわたしは
ススキノから家まで
「歩いて帰る」という無謀なことをしていた
ススキノ近辺は
深夜を過ぎてもネオンがピカピカしていて
「夜道が怖い」という感覚が麻痺していた
ただ
ススキノを離れて行くにつれ
どんどん人通りが少なくなり
↑当たり前だ
不安な気持ちもあったが
南郷通り沿いを歩いていけば
それなりに車も通っていたので
「大丈夫っしょ(・∀・)」と思っていた
歩いていたら
一台の軽自動車が停まり
同年代っぽい男の子から
「お姉さん!お願いだから車に乗って!」
と懇願されたが
笑顔で「ごめんなさ~い(・∀・)」
とお断りし
こんな感じで大丈夫だった
はずだった
が、しかし
その後
別の車が
かなりの低速運転で
わたしの後をつけてきているのに気づいた
…
( ・ω・)
あれ、なんか
ヤバいかも…
途中でコンビニに立ち寄ったりして
様子を伺うと、なんと停車し
わたしが出てくるのを待っているよう
…
怖い…
と初めて思った
ここでタクシーを拾って帰ればいいものを
混乱していたわたしは
そこに考えが及ばず
なぜか歩いて帰ることを決行してしまった
車も多く通っているし
人も少ないけれど歩いていた
家の近所には
24時間営業のスーパーや
コンビニもあったし
とりあえず「家の近くまで行けば大丈夫」
と自分に言い聞かせ
歩き始めた…
次回に続く