アラフィフみのりんの日常を覗いて...(690)
★みのりん★new(48)
北海道・お笑い系

ドキュメント後編

23/2/18 23:17
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お会計に向かうことができない彼女
顔は青ざめ、冷や汗もかいている
そして明らかに挙動不審だ



これが「おつり恐怖症」の発作なのだと
記者は感じた

しばらくして彼女がゆっくりと
お会計に向かう

そこには
この店の女主人なのか
彼女が来るのを笑顔で待ち構えている

彼女「す、すみ、ません…
一万円札でもいいですか…?」

しばらく沈黙が続いた
記者も固唾を飲んで女主人の言葉を待った…

女主人「…はい!大丈夫ですよ!(・∀・)」

彼女「す、すみません…」

そう言いながらおつりを受けとる彼女

店を出て車の中で彼女が落ち着くのを待って
記者は声をかけた…

記者「お会計の時はいつもあんな風に?」

彼女「…いえ…、多分なんですけど
総額がいくらになるかわからない
例えばスーパーとかドラッグストアーとか
そういうところは大丈夫なんです…
やっぱり今日みたいなラーメン屋さんとか
あと、お祭りの屋台とか…
あ、美容室もそうかもしれません…」

記者「そうなんですね…、今まで一万円札を
出したことで非難されたことは?」

彼女「いえ…、ありません…だけど
おつりも用意していないだらしのない女だって
心の中で思ってるんじゃないかって…
そう思うと恐くて仕方ないんです…」

記者「それは、お辛いでしょうね…」




こうして取材は幕を閉じた…

記者はこの取材を通して
一つのある結論にたどり着いた…



それは



「彼女はただの…」













「自意識過剰な女だ」

ということだ




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