🐱とマリー優しい日々(52)
マリー🐱(36)
東京・カワイイ系

連絡待ち🐱

12/1/4 21:00
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ちゃーこを病院に連れていくと 先客がいた。


女の子が1人 猫を連れて来ていて ゴスロリらしく ベルベットのジャケットにチュールのスカートにドロワーズ オーバーニーに ストラップシューズを着ていた。 が しかし ジャケットのインが いかにも寝間着のシャツ👕… あわてて なりふり構わず病院に来たのだろう。


彼女の猫は 昨日までなんともなかったのに 朝 痙攣して 意識がなかったらしい。 先生が説明しているのが 聞こえる。


横隔膜が断裂して 肺と腸と他の臓器や血管がはさまっていて あきらかに不自然な状態で 手術のとき 麻酔でショックを起こしてしまうかもしれないと重篤なものだった。


泣いていた。 先生の質問に 全て いいえ と 答えていた。 高い所から転落でもしないかぎり こんな風にはならないらしい。

なんとなく 彼女を見ていて感じた。 あくまで推測だが 多分 暴力を誰かから受けたのを 庇っている。 うろうろしながら 泣きながら怒った顔で 携帯を持って うろうろしていた。 多分 もうダメだろう みたいなことを言われていた。


ちゃーこは 病気だから 恨む対象は 病気そのもので 残された時間 何か探して ちゃーこを幸せな気分にしてやりたいと思うし今日も 肺にたまった水を抜いて 楽になったら 美味しいものばかり食べさせよう… と 思っているが 彼女の猫は 突然 不幸が終わりが近づいている。

何が幸せで 何が不幸なのかわからないが ちゃーこは 幸せなのかもしれない…

ちゃーこの体重はまた 減っていた。 私は やっぱり診察中に 泣き崩れてしまった。 ちゃーこの残された時間が 先客の猫と オーバーラップして 胸がかきむしられて たまらなかった。


何があるかわからないから24時間 携帯を放さないでと 先生に言われて そうだ…この 小さな体でちゃーこも手術に耐えねばならない。 肺にできている腫瘍が取れるところではないので 仕方ない。


ちゃーこの手術の成功を祈るだけだ。 神様 助けて…
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